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西東京に住もう!part28

西東京で農家を営む方と仲良くなった。
歩いて数分の所に引っ越したのがきっかけで、作業が忙しい時には手伝ったりしていたのだが、すっかりハマって畑の小さな一角を専用の畑として使わせてもらうようになっていたのだ。
夏はそこを利用して茄子やキュウリ、ピーマンなどを栽培し、お財布にも食卓にも大いに貢献してもらっていたものだ。
その西東京の農家を営む方は近隣一帯の土地持ちで、不動産屋に随分処分を頼んだと言う。
業者はそれを開発し、分譲して販売したらしい。
私が住む区画もそうした分譲地の一つで、以前は草木が繁っていたそうだ。
また、市街化調整区域に大きな農地も所有していて、そちらの維持で手一杯になったのだと嘆く。
年には勝てないからねえ。
息子さんたちはそれぞれ仕事を持ち、家庭を持っている。
農家を継ぐ気持ちはないと、きっぱり宣言されたのだそうだ。
その代わりと言っては何だが、週末農業を希望する人からの貸し農園の依頼が増え(ほとんどがこの近辺の人だという)、そういう人たちとの触れ合いが楽しいのだと笑う。
「明後日の日曜日、何か予定入ってる?」その方の奥さんがスイカを切りながら話しかけてくる。
特に何も入ってはいない。
「実は家とこの辺の農家さんたちで、新しく出来るショッピングセンターに農産物販売所を出そうという話になってね」。
ああ、今建築中のあのショッピングセンターね。
「農産物の販売だけではなく、料理も提供してみないかと言われて」まあ!「その打合せをやるのだけど、あなたも来ない?」「でも私は部外者だし」奥さんが私の抵抗を封じるように言葉を継いだ。
「あなたにも、手伝いをお願いしたいと思っているのよ」。
やれやれ、ここに住まいを構えてから、実に色々なことに遭遇することになったものだ。
でも往々にして、仕事ってこういう風に始まったりもするのだするのだけど、私の西東京ライフの未来はどこへ続いていくのだろうか・・・